2007年7月30日月曜日

なぜDelphiはつかわれないのか?(その3)

ちょっと時間を置きましたが、第2回までに書き出した第1のなぜを
1つづつ掘り下げて第n次のなぜ?(根本原因がつかめる)を導き
出そうと思います。

今回は、第1のなぜで出したなぜのうち,1'の実用的ではないと考えられて
いるからについて検証してみたいと思います。

実用的ではないと思われているのはなぜか?というこに対して自分が
思いつくことは、

(1) Delphi言語の旧名が、Object PascalとPascal系の言語であり、
   そのPASCALの成り立ちからDelphiも教育言語だと考えられている。
(2) その昔、OSが書けないと言われていたから
(3) Real Programmers Don't Use PASCALからくる偏見

があげらます。

これらなぜを言い換えれば、Delphi言語の適用範囲が、周知されて
いないというこになります。

そしてなぜ周知されていないのかを考えると、メーカさん(のせいにばかりには
できませんが・・・)の情報提供が不足していたからと考えられます。

これは、私見ですが、特に、(これは自分の会社だけかも知れませんが)日本の場合、
システムに対して、承認権限を持つ年代(40後半位)の方への情報提供が少なかっ
たと思います。

しかがって、このなぜに対する解決策として、承認権限を持つ方々に対して
Delphiの実用性の高さをアピールするということが考えられます。

ただ、Delphiに対して興味がない人にアピールする必要がるため、ちょっと
考えてアピールする必要があります。

広告費があれば、アップルみたいな宣伝を打てますが、現状では、品質もMSに
負けそうなので難しいと思います。

後考え付くのは、コミュニティーを利用したバナー広告ぐらいかな・・・・

(以下、次回につづく・・)

2007年7月27日金曜日

Delphi2007の日本語版ドキュメント

Code Central上で公開されました。
でもなぜか、VCLのリファレンスはPDFのみです。

2007年7月25日水曜日

BCB2007用のIntraWebのパッチ

IntraWebの開発元Atozed Softwareさんから
BCB2007用のIntraWebのISAPIアプリケーション用のテンプレートの
修正版が公開されているようです。

URLは、

http://blogs.atozed.com/Olaf/20070724.aspx

です。

2007年7月23日月曜日

なぜDelphiはつかわれないのか?(その2)

その1では、なぜDelphiが使われないのかに対するなぜを考えました。
さらになぜを進めるために、その1で出したなぜを検証する。

なぜなぜ分析のコツになぜから現象にさかのぼっても辻褄があっていること
とういうことがある。

この観点で前回出したなぜをさかのぼる

  1. 言語がPASCALからDELPHIは使われない
  2. MSではないからDELPHIは使われない
  3. DELPHIの性能を知らないからDELPHIはつかわれない
  4. 市販の参考書が少ないからDELPHIは使われない
  5. オンラインヘルプが貧弱だからDELPHIは使われない
  6. 市販のコンポーネントが少ないからDELPHIは使われない
  7. インターネットでの情報が少ないからDELPHIは使われない
  8. DELPHIの存在を知らないからDELPHIは使われない
  9. IDEが重たいからDELPHIは使われない
  10. バグが多いからDELPHIは使われない
  11. 日本の要望が届かないからDELPHIが使われない
となります。

ここで、

1.は一見正しいように見えますが言語がPASCALであることをDELPHIが使われないことには因果関 係がない。ここは理論がちょっと飛躍しているのでもうちょっと考えてみます。
PASCALは、教育用途に使われていたこともあり、PASCALと聞くと実用的ではないという偏見があったりします。また、上記のような理由からBASICやCに比べてなじみがありせん。
そこで1.を以下のようにしてみます。

  1' -- 実用的ではないと考えられている
  1' '-- 言語体系になじみがない

2.についてもMS製でないことDelphiが使われないことに因果関係がないのですが、自分の感覚としてはN88BASICの功罪か言語関係はOS(ハードメーカ)純正のものが好まれるように感じます。
そこで、ちょっと表現を変えて

  2' -- デファクトスタンダードではないから

3.と8.挙げてみたものの内容が重複しているので

  3' -- Delphi を知らない

という形にまとめます。

それ以外のものについては、このままでも意味が通じますので、これらの直した
ものから次のなぜを考えることとします。

(以降につづく)

2007年7月22日日曜日

C#Builder開発終了??

自分のもうひとつのブログから転載です。

Nick Hodgesのブログの記事、What is Not in the Delphi Roadmap
によればHighlanderでは、WINFORMおよびC#のサポートは行わないとのことです。

Delphiの.NetサポートはVCL.NetとASP.Netのみということです。

個人的には、この決定は良い決定だと思います。

但し、VCL.Netには、以下のことを期待したいです。
(1) プラットフォームInvoke呼び出しをしない形で再構成
  (.Netを使って環境がwin32に限定されるのはちょっと・・・
   実質Win32のみと言う声もありますが・・・)

(2) Compact Frameworkのサポート

(3) HELPでのCFで使えるものと使えないもの明示

でも、親方日の丸(純正品大好き)の日本では、ますます
Delphiを使う機会が減ってしまう気が・・・

追伸
自分の英語力では、Highlanderではサポートしないのか
Highlander以降サポートしないのかは読み取れませんでしたのであしからず。

CodeGear Rad Studioのドキュメント

一週間ぐらい前の話ですが、CodeGearのDocmennt Teamの責任者(Dee Ellingさん)のブログにドキュメンチームの目標が戦術的なものと戦略的なものとしてリストアップされています。

以下その内容です。(かなり意訳していますので正確な内容は原文で確認してください。)

戦略計画(この場合は、長期的な計画とみなすべきでしょうか)として
  1. 情報の集積:Wikiの徹底的な活用
  2. チーム:チームの融合による技術の向上
  3. 製品:徹底的な自動化
戦術計画(この場合はさしあたってしないといけないこと、することでしょうか)として
  1. Rad Studio Content:ミスの修正
  2. Rad Studio Content:新規ユーザ獲得のための情報とチュートリアルの拡充
  3. Update mechanisms:自動アップデートを使用したドキュメントのアップデートの仕組みの提供
  4. Accessibility:CodeGear Developer Networkの仕組みを使ったWEB上でのドキュメント提供とダウンロード形式のPDFドキュメントの提供
  5. InterBase content:ドキュメントの間違いの修正、サービスパックのリリースノートの提供
  6. Agile doc development:Rabyチームとの協業によるドキュメント作成の迅速化
  7. Modularize content:JBuilderのリリースに柔軟に対応できるドキュメントのモジュール化
勝手にまとめると(かなり推測がはいってますが・・・)、CodeGear様もドキュメントの品質がボロボロになっているということは把握していて、当面、現在の各製品版の製品を直しつつ、自動生成および自動送付・WEB閲覧の仕組みを提供するということでしょうか・・・

しかし、戦略計画(ドキュメントの量をためる・チームの技術レベルを上げる)がCodeGear様のドキュメントの現状(暴論ですが、量も人もいないということ)を物語っている気がします。

Dee EllingさんおよびCodeGearのドキュメントチームは、上記の現状を把握したうえで(自分がこんなことを言うと生意気かもしれませんが)非常にがんばっていると思います。

確かにDelph2007のリリース時には間に合いませんでしたが、ドキュメント自体は、先のアップデートで確実によくなっている気がします。(英語版を見ただけですが・・・)

CodeGear様もやっとドキュメントを気にかけられる体制になってきたようですね。

Highlanderリリース時には、さらに良くなっていることを期待します。

なぜDelphiはつかわれないのか?(その1)

勝手になぜなぜ分析の第一回目は、なぜDelphiが開発現場で使われていないかに
ついて分析してみたいと思います。

なぜなぜ分析の目的は、現在発生している問題・現象に対する対応策を出し
改善することにあるので、CodeGear様でなくてもできることについては
対応策として挙げたいと思います。

なぜなぜ分析のコツは、最初は、現象を客観的に記述するというこです。

そこで、タイトルに相当する現象(事実)を書いた上で分析を始めたいと
思います。

分析をする事実・現象:
日本でのDelphi(Borland Developer Studio)の使用者は、全体の3%

(出典:2007/03/30 現場で広く使われているプログラミング・ツールはこれだ!~「開発支援ツール徹底調査」中間報告:ITpro)

(補足:上記の事実は、ライバルのVisual Studioが40%であることを考えると非常に少ないと思います。)

そこで、第1のなぜとして、上記の3%にすぎないことを思いつく限りあげてみようと思います。
(なぜなぜ分析のコツで形容詞はあいまいになるので注意しないといけないがここでは
具体的な数値がわからないのでちょっと無視しておきます。)
  1. 言語がPASCALである。
  2. MS製ではない。
  3. DELPHIの性能を知らない
  4. 市販の参考書が少ない
  5. オンラインヘルプが貧弱
  6. 市販のコンポーネントが少ない
  7. インターネットでの情報が少ない
  8. DELPHIの存在を知らない
  9. IDEが重たい
  10. バグが多い
  11. 日本の要望が通らない
以下、つづく

勝手になぜなぜ分析 (前書き)

先日、会社でなぜなぜ分析の講習を受けました。
講師の方が言うにはなぜなぜ分析はコツがあって
そのコツを抑えれば、あとは訓練でだれでも
習得できるとのことです。

そこでその練習として、自分の好きな開発環境で
あるDelphiとその発売元であるCodeGear様を
題材に「なぜなぜ分析」をしようかと思います。

CodeGear様へ、自分の偏見でなぜを出して
しまいますがご了承願います。

2007/07/23追記
参考文献:「なぜなぜ分析徹底活用術」
参考WEB:http://management-dynamics.co.jp/